今回は以前公開したスパチャとステッカーの投げ銭ランキングを表示できるわんコメのテンプレに続き、スパチャとステッカーの金額を合計し、項目ごとにポイントを設定して合計スコアを計算して表示できるわんコメの配布テンプレートです。
「Score Auto Counter」についてよくご確認の上、ご利用をお願いいたします。
Score Auto Counterとは
「Score Auto Counter」は、わんコメのテンプレートとして動作し、視聴者数や登録者数などの各項目にポイントを設定し合計スコアを自動で計算して表示できるスコアカウンター機能のテンプレートです。
項目ごとに、なにが「どれだけ」増えるごとにスコアを「いくつ」増やすのかを設定できるため、初見が1人につき10ポイント付与したり、チャンネル登録者3人につき50ポイント付与したり、といった使い方が自由に可能となっています。
設計としてはYouTube向けになっており、全機能を使うためにはわんコメ8.0以上が必須です。
わんコメ8.0であれば、β版でも利用可能です。
少なくとも、自動でチャンネル登録者数の取得はできません。
簡単な動作状況は、以下の動画や下記の機能説明をご確認ください。
更新情報
1.1.1 スコア計算をストップ中にSuper Chatのリアルタイム値の表示が更新できていなかった問題を修正(2025/05/25)
1.1.0 Super Chatの処理に一部外貨から日本円換算の自動処理を追加(2025/05/25)
1.0.2 Super Chat内に絵文字が使われた際はタグを除去するように修正(2025/05/25)
(URL等に使われているスペルやアルファベットでの誤ヒット防止)
1.0.1 加算ポイントの数値を0.1単位で保存・読み込みできるように修正(2025/05/24)
1.0.0 公開版(2025/05/23)
ご利用条件
「Score Auto Counter」テンプレートご利用にあたっては、以下の条件に同意できる方のみご利用をお願いいたします。
- 再配布をしないこと
- 自作等のご自身で作成されたものと誤解される発言をなさらないこと
- ご自身でカスタマイズされた場合にも配布をなさらないこと
- いかなる問題が生じた場合にも当方が責任を負うものではないことをご理解いただくこと
- 直接のダウンロードリンク(直リンク)を公開しないこと
(再配布を伴わないご自身でのカスタマイズ利用は自由です)
再配布は禁止とさせていただくため、テンプレートをご友人や企業間などいかなる場合でも、配布はなさらないようお願いいたします。
テンプレートは直接配布なさらず、必ず当ページからダウンロードしていただきたいです。
また、ダウンロード用のリンク(直リンク)は公開なさらないようにご紹介をお願いいたします。
上記のように再配布等は禁止させていただいておりますが、条件を守っていただける限りは個人・企業勢どのような方でも商用利用を含むご利用が可能です。
それでも、書いてくれたり使ってみた感想をいただけると喜びます。
ダウンロード
ダウンロードにあたっては、ご利用条件の確認をいただいた上で、同意できる方のみご利用をお願いいたします。
動作におかしな点がありましたら、ページ下部にあるコメント欄や作者のTwitter(X)にお知らせいただけると嬉しいです。
通常版
Score Auto Counter 1.1.1ダウンロード
スパチャの加算・減算キーワードなし版
Score Auto Counter All words 1.1.1ダウンロード
ダウンロードしましたら、わんコメのテンプレートフォルダに入れてください。
動作確認は、わんコメ8.0βバージョンにて行われています。
両バージョンの細かな違いについては、下記機能説明のスパチャ計算の特殊仕様内をご確認ください。
Score Auto Counterの機能説明
Score Auto Counterの使い方としては、以下のようになっています。
各項目の説明
各項目は、次のような意味を持っています。
①現在計測されている項目ごとの数値
②項目ごとのスコア(スコア内訳)
③②で計算がされたスコアの合計値
④②でリアルタイムに計算されているスコア計算の中断/再開ボタン
⑤各項目ごとに「どれだけ」増えるごとに「いくつ」スコアを増やすかの設定と①での計算がズレた場合の修正ボタン
⑥⑤で設定した数値の保存/読み込みボタン
項目の操作が必要な場合には、OBSでは「対話」で行う必要があります。
いつも利用しているChromeなどのブラウザで、あらかじめ⑤の数値は決定しておきcongif.jsonを出力してから接続すると便利です。
①現在計測されている項目ごとの数値
この項目では、
- 現在の高評価数
- 現在の視聴者数
- 初見さん
- 最大高評価数
- 最大視聴者数
- 登録者数
- SuperChat合計
- ギフト受信合計
の8項目がリアルタイムに表示されています。
ただし、登録者数に限っては、YouTubeの仕様上、1,000人以上のチャンネルだと数値の丸めが入るため、正しい数値を反映させるためにはYouTube Studioのリアルタイムの数値確認と手動での調整が必要です。
②項目ごとのスコア(スコア内訳)
この項目では、
- 初見さんスコア
- 最大高評価数スコア
- 最大視聴者数スコア
- 登録者数スコア
- SuperChat合計スコア
- ギフト受信合計スコア
の6項目のスコアがリアルタイムに計算されています。
ただし、④にある「スコア計算をストップ」ボタンを押している間は、①の項目はリアルタイムの変動があるものの、本項目の変動はしなくなります。
「スコア計算を再開」した場合には、①で見られる数値を参照し、最新のスコアに更新されます。
③②で計算がされたスコアの合計値
言葉どおりの項目であり、②で計算している6項目の合計スコアをリアルタイムに表示しています。
④②でリアルタイムに計算されているスコア計算の中断/再開ボタン
「スコア計算をストップ」と「スコア計算を再開」のボタンとして機能します。
スコア計算をストップさせると、②の項目の計算がその時点で停止し、一時中断や締め切りといった用途での利用が考えられます。
例えば、日付をまたいだら終了(24時終了)の企画をした場合、23時59分59秒までのスパチャや高評価などの各種スコアは計算されますが、スコア計算をストップを押したあとに届く0時以降のスパチャや高評価は計算されなくなります。
あくまでも「ストップを押したあと」は計算しなくなる設計のため、日付をまたぎ配信者がストップボタンを押すまでの若干のタイムラグで、日付をまたいだにも関わらず計算される場合もあります。
スコア計算をストップ中であっても、①に表示される各スコアは動き続けるため、企画を延長することにしても問題は発生しません。
スコア計算を再開させると、①の情報をもとに②の項目の計算が再開され、最新のスコアで計算がなされます。
このボタンを一度も触れていない場合は、動作としては「スコア計算を再開」しているときと同じ挙動です。
⑤各項目ごとに「どれだけ」増えるごとに「いくつ」スコアを増やすかの設定と①での計算がズレた場合の修正ボタン
この項目には、
- 初見さん
- 最大高評価数
- 最大視聴者数
- 登録者数
- SuperChat合計
- ギフト受信合計
の6項目に対する「どれだけ」増えるごとに「いくつ」スコアを増やすかの設定値があります。
「最大高評価数10ごとに加算ポイント2」で設定する場合、最大の高評価が10増えるごとにスコアが2増えます。
つまり、一番多いときの高評価が285であれば、28×2となり56がスコアです。
さらに、
- 初見さん
- 登録者数
- SuperChat合計
- ギフト受信合計
の4項目には、①で自動的に取得された数値にズレが生じた際に使用する、調整ボタンが付属しています。
例えば、初見さんをカウントしているのに、わんコメのリスナーリストに登録がなかったため誤って初見とカウントされた場合や、初見ではあるもののサブ垢であるため除外するために数値を減らす場合などにボタンを使って計算の補助をします。
OBS上では「対話」モードを使い、これらの操作を行ってください。
なお、計算を必要としない項目は、加算ポイントの後ろの数字をゼロに設定すれば、一切の処理がなされません。
⑥⑤で設定した数値の保存/読み込みボタン
⑤で設定した数値を保存し、次回利用時に同じ数値を利用できるようconfig.jsonが出力できます。
出力されたconfig.jsonは読み込ませることで、別のブラウザやOBSの対話モードであっても、設定した数値の取り込みが可能です。
OBS上での⑤の数値操作は細かくなるため、あらかじめChromeなど通常のブラウザで開いたうえで、config.jsonを生成することをおすすめします。
登録者数初期値を設定のボタンについて
⑤の項目には、「登録者数初期値を設定」というボタンが付属しています。
このボタンは、登録者数をスコアカウントする場合、①を参照しながら⑤の手動調整ボタンでYouTube Studioのリアルタイムの人数に調整したあとに、必ずクリックする必要があります。
自動取得可能な丸められた大まかな数値でいい場合でも、登録者数のスコアを計算する場合には必ずクリックしてから配信する必要があります。
スパチャ計算の基本仕様
1.0.2までは日本円のみの自動計算でしたが、1.1.0から一部外貨から日本円への自動レート計算を行い、日本円への自動計算を行うように変更されました。
レート計算用のデータはscript.jsに記述されているため、レートが変動すると大きなズレを生じる可能性があります。
三菱UFJ銀行のT.T.B.を参考に記述されているため、必要であればscript.jsの書き換えを行ってください。
日本円はもちろん、外貨であっても対応した通貨であれば、加算・減算どちらの処理にも対応し、日本円として結果が表示されます。
自動計算のための情報記載済み通貨
情報の記載済み通貨としては、日本円を含め以下の26種の通貨があります。
「DKK」「NOK」「PHP」「THB」「AUD」「HK$」
「INR」「CNY」「SG$」「NT$」「₩」「NZ$」
「ZAR」「CZK」「MXN」「TRY」「RUB」「HUF」「PLN」
実際の動作の保証はできませんので、外貨のスパチャも計算が動作していたらご報告いただけると嬉しいです。
一応、コメントテスターに用意された「$」と「NT$」の2つの外貨は日本円以外にも動作しているのを確認済みです。
スパチャ計算の特殊仕様
Super Chatに関しては、通常版ではスコアの計算をするかどうか特殊な仕様となっています。
テンプレートの画面上にも説明がありますが、
現在のSuperChat加算キーワード: 追加 | 加算
現在のSuperChat減算キーワード: 救済 | 減算
という形に、「加算するためのキーワード」と「減算するためのキーワード」が存在しています。
このどちらかのキーワードを含まない限りは、自動でスパチャの計算がされることはありません。
また、加算と減算で設定されている両方のキーワードが含まれた場合、より後ろに書かれているキーワードが優先となります。
つまり「加算しようと思ったが減算することにした」というワードでスパチャを送られた場合、減算処理がなされます。
ここではスパチャの計算はマイナスにはならないため、0以上の数字で表示され続けます。
ただし切り捨て処理は生きているため、下記の切り捨て処理や切り捨て処理の停止方法についても理解は必要です。
スーパーチャットに反応するキーワードの変更
通常版に搭載されているスパチャに反応するキーワードは、script.jsの26~27行目に記載の
additionKeywords: ["追加", "加算"], subtractionKeywords: ["救済", "減算"],
を書き換えることで、変更が可能です。
キーワードを書き換えた後にテンプレートのリロードを行うと、現在設定されているキーワードが何であるのか、テンプレート画面上に表示されます。
仮に、加算処理だけのワードを利用する場合には、
additionKeywords: ["追加", "加算"], subtractionKeywords: [],
という形に、中身を空にすると何のキーワードも設定しない状態となります。
ただし、両方とも空にすると加算・減算ともに機能しなくなるため、どんなキーワードでも計算をするのではなく、一切計算がされなくなります。
スパチャの加算・減算キーワードなし版では、このキーワードが存在せず、すべてのワードに対して加算の計算(下記切り捨て処理を除く)がなされます。
スーパーチャットの切り捨て処理
さらに、テンプレートの画面上にも例の記載があるとおり、
- 500円を⑤に設定した場合に300円のスパチャを飛ばされても、0円扱い
- 500円を⑤に設定した場合に700円のスパチャを飛ばされると、200円は端数として切り捨てられ500円扱い
という切り捨て形式で加算・減算の処理がなされます。
切り捨てを行わない場合には、script.jsに記載のJavaScriptのカスタマイズを行うか、手動調整のボタンで調整を行ってください。
なお、切り捨て処理を行わなくていい場合には、script.js内に「金額を単位で割り切れるように調整 ここから/ここまで」のコメントを付けてあるため、コメントの間のコードをすべて削除すれば解決(切り捨て処理の停止)します。
この切り捨て処理は、次のような企画で使われることを想定して実装されています。
「スパチャ○○円ごとに××する」
例えば、スーパーチャットを500円もらうごとに恥ずかしい思い出を1つ語る、という企画を行う際に1,000円いただけば2つのエピソードを語るとしましょう。
これは通常版を使えば「1人から1度に」スパチャをもらうごとに切り捨てを行うため、700円1回と300円1回の計1,000円をスパチャされても500円の1回計算となります。
ですがスパチャの加算・減算キーワードなし版を使うと、「1人から1度に」の制限がなくなるため1人から2回に分けられた計1,000円で2回でも、2人から750円と250円の計1,000円であったとしても、2回のエピソードを語る必要が出るわけです。
あくまでこれは、企画の例による使い分けですが、どのようなパターンでカウントを進めてもいいのかによって、使うバージョンは変えるといいでしょう。
テンプレート利用時のおすすめOBS設定
OBSでのテンプレート利用時には、テンプレートの横幅をプロパティから調整することが多いかと思います。
その際に、配信中でも⑤のコントローラー類を操作できるよう、「高さ」を大きめの数値にすることをおすすめします。
また、「表示されていないときにソースをシャットダウンする」のチェックはつけずにご利用ください。
チェックを入れて、本テンプレートが使われない別のシーンに飛んでしまうと、正確に数値の計算がなされなくなっていまいます。
本スコアカウンターが見えていないOPや離席画面などを利用する場合に、思わぬズレが生じる可能性が高まるため、チェックは入れずにご利用ください。
テンプレートの情報
ベーステンプレートとして、わんコメにプリインストールされている「basic」を使いましたが、先日公開したテンプレート同様に、ほとんど面影はなくなっています。
「Score Auto Counter」テンプレートは無料でご利用いただけますが、ご利用条件にあるとおりの利用や紹介をしてください。
今回作ったScore Auto Counterは、Visual Studio CodeのCopilot(GPT-4.1やo3-mini)をメインに活躍してもらい作成しました。
動作の検証を行うために最低限度のHTML/CSS/JavaScriptの知識は必要になりますが、しっかりと指示を出せばおおよそ正しいコードを吐き出してくれるので大助かりです。
これまでに作ってきたテンプレよりも理解してもらうための指示が複雑で、細かな指示を出す羽目になってしまいましたが……
Copilot Proへの加入は続けているため、追加でまた何か新しいわんコメのテンプレートを作るかもしれません。
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