ノベルゲーム制作をしていて避けて通れないのは、なにもゲームをビルドするパソコン環境だけじゃありません。
そこに至るまでに必要な立ち絵や背景、BGMやSEなどの制作や編集を行うPCも必要となってくるのです。
もちろんそれらをすべてフリーの素材で一切の手を加えることなくゲームに組み込むことも可能ですが、オリジナル感が失われてしまうのもまた事実。
まあ、ジャム君の作ってる24時間の逃亡生活は、フリーの素材で構成されているんですけどね!
ただムービーに関しては、素材の組み合わせとはいえ、ちゃんと自分で作ってますよ。
今回はハイスペックな、3DCG向けモデルとして販売されているBTOのパソコンは、ノベルゲーム制作に必要なのか考察していきます。
3DCG向けパソコンとは
3DCG向けのパソコンはクリエイター向けのパソコンとしても売られており、比較的値段が高いです。
そもそも3DCGは動画制作やイラスト制作分野のクリエイターに向けたものであり、シナリオライターとしての活動だけならばまったくもって必要ないスペックと言えます。
もしシナリオライターだけの担当なのにクリエイター向けのPCを買ってしまったのならば、今すぐ動画やイラストを制作しているメンバーのPCと交換してあげましょう! と言えるほど、無駄です。
というのもシナリオライターは文章専門でパソコンへの負荷はかなり低いため、正直安いスティックタイプのPCでもやっていけます。
一方の動画制作やイラスト制作に携わっている方は、比較的負荷の高い作業を要します。
特に動画制作をする方ですね。
そのためクリエイター向けとして、制作に特化したパソコンを売っているわけです。
例えばmouth computerならば、こんなパソコン。
Quadroシリーズのグラフィックカードを搭載しているため、同程度のGeForceシリーズのグラフィックカード搭載PCに比べ、より快適に作業ができるよう設計されています。
Quadroが選ばれる理由
ゲーマーや一般向けだと、多くがGeForceのグラフィックカードを搭載しています。
最近はAMDのグラフィックカードを搭載しているBTOパソコンも増えてきましたけどね。
それでもなぜQuadroをクリエイターが選ぶのか。
それは3DCGだけでなく、映像やイラスト制作で負荷がかかる分野ではQuadroの方が圧倒的に有利に進むことが多いからです。
ちなみに3DゲームをプレイするならばGeForceやAMDの一般向けのグラフィックカードに最適化されているため、Quadroの方が劣ってしまいます。
性能の差もすごい
まずはこの比較表を見てもらいましょうか。
Quadro P600 | GeForce 680 | Quadro P6000 | GeForce TITAN Xp | |
---|---|---|---|---|
メモリ量 | 2GB | 2GB | 24GB | 12GB |
メモリ・インターフェース | 128-bit GDDR5 | 256-bit GDDR5 | 384-bit GDDR5X | 384-bit GDDR5X |
CUDAコア | 384基 | 1,536基 | 3,840基 | 3,840基 |
メモリバンド幅 | 64GB/s | 192.2GB/s | 433GB/s | 548GB/s |
まあ上位と下位のモデルを比較してみるとなると、このあたりですかね。
Quadro P600はさすがにパワー不足感が否めませんが、Quadro P6000になれば最新のGeForce TITAN Xpにも搭載メモリ量では大差をつけています。
メモリバンド幅では劣ってしまっていますが、このあたりは世代の差というのも感じますかね。
発売されたのが1年近く前になってしまうので。
非常に高価ではありますが、TITAN Xpをも凌ぐメモリ量を誇るQuadro P6000は、より余裕を持って制作作業に向かうことのできるプロフェッショナル向けと言えるわけです。
個人のクリエイターなら、もっと安いもので十分だとも思いますよ?
3DCG向けパソコンは本当に必要なのか
動画制作やイラスト制作に携わっている際、クリエイター向けのパソコンは本当に必要なのでしょうか。
正直なところ、よほど制作に特化したPCがほしいのではないのならば、ジャム君としてはあまりおすすめしません。
3Dゲームもそうですが、一般用途だとQuadroに最適化されていないものばかりですから。
特にノベルゲームだと、そこまで大それた動画や3Dイラストも必要ありませんし、一般向けのグラフィックカード搭載のパソコンでも十分やっていけます。
ただ・・あまり古すぎると激重になるので注意。
そう、ジャム君みたいにね!
mouth computerは扱いやすい
BTOパソコンを扱うmouth computerは、安いPCからハイスペックなPCまで揃っていますし、何より月額費用なしで保証期間内の修理が発生してしまっても送料がかからないところですね。
ゲーミングパソコンのG-Tuneシリーズも当然置いていますよ。
中でもおすすめは水冷パソコンなのですが、CPUとグラフィックカードどちらも水冷化するW水冷のPCにも力を入れているので、夏場も長時間作業をするならば真っ先に見ておきたいですね。
ドスパラは色々買いたい人向け
ドスパラはスティックタイプのパソコンもそうですが、周辺機器の販売にも力を入れています。
ただそれでもメインはBTOパソコンの販売であるため、性能比較表を見るとどの製品が製品構成そのままでどの程度の差を持っているのか、結構わかりやすいです。
何より空冷でも結構冷えやすい構造なのがポイント高いですよね。
修理対応が結構特殊で、通常の故障だけでなく購入時にオプションを付けておけば、過失での水濡れや破損も無料保証範囲内になります。
ただし月額料金がかかってくるサービスであるため、過失は自己責任って方はオプションを付ける必要はないでしょう。
そんなオプションもあるからか、保証期間内でも送付時の送料は自分持ちなんですよね……
オプションを付けつつ送料を無料にすることもできるため、うっかりさんは過失対応のオプションがつけられるドスパラで検討してみるのもいいでしょうね。
まとめ
こんな感じに、実は3DCGをガッツリ使うことが少ないノベルゲームだと、動画やイラストの制作作業をすることがあっても、一般向けの中でスペックの高いものを選べば十分なんですよね。
あ、マジでシナリオライターの作業だけなら、スティックタイプのPC程度でもやっていけると思います。
それほど作業によって必要なパソコンに幅があるものなので、自分はどのような作業をするのか、どの程度のスペックがないと厳しいのか、お財布事情はどうなのか。
色々加味しつついいパソコンに巡り合ってください。
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