数多くのVTuberを集め運営されている「にじさんじ」
そこに所属する「ローレン・イロアス」さんでしたが、2022年2月27日~28日にかけて行われた放送にて、炎上してしまいました。
その後、2022年3月2日から自主的な配信自粛が発表されていましたが、2022年4月20日に「今回の件に関する謝罪と、これからの活動について。」として復帰の報告がライブでなされたのです。
しかしながら、ジャム君としては彼、ローレン・イロアスさんの謝罪動画を見ていて、なんとも言えない残念さを感じています。
では、にじさんじVTuberのローレン・イロアスさん謝罪動画で何がいけなかったのか、複数の情報も引用しながら考察していきましょう。
また、「ファビョる」という差別的な言葉を配信中に言い放ってしまい、再炎上したあとの謝罪配信もあったため、追記を行っています。
そもそもの炎上原因
この問題を正しく理解するためには、にじさんじ所属のローレン・イロアスさんが炎上してしまった「原因」を明確にしておく必要があります。
何をしてしまい、ローレン・イロアスさんは炎上してしまったのでしょうか。
AVの違法ダウンロード
炎上の主な話題となっているのは、AV(アダルトビデオ)をダウンロードしていた痕跡が配信に写り込んでしまったことです。
ですが、ローレン・イロアスさんというVTuberも男性。
男性であるならば女性ライバーよりも、AVを見ていても不思議はありません。
問題となってしまったのは、そのAVが違法ダウンロードではないかと疑わしきフォルダ名で発見されてしまったことにあります。
問題のアダルトビデオに出演されていた女優の松本いちかさんに引用RTされてしまい、VTuber界隈だけにとどまらず、まさに晒し者状態。
次はFANZAでちゃんと買って観てください? https://t.co/lwj5OgtFj0
— 松本いちか (@MatuMoto_arrows) February 28, 2022
Torrentを使って違法にダウンロードされたものと見られているため、Torrentの性質上、「ダウンロードしただけ」ともいきません。
「相手(ピア)からファイルの一部を受けとるには、自分もファイルの一部を渡さなければならない」という規則を導入し、貧弱な帯域を持つユーザでも、全体のファイル配布に協力できるようにした。
引用:BitTorrent | Wikipedia
Torrentというのは単なるダウンロードソフトではなく、ダウンロードするためには、自らもファイルをアップロードする中継役として手伝う仕様になっています。
そのため、ダウンロードするためにはアップロードも必要となるため、今回問題となった違法なアダルトビデオに限らず、違法な本来有償のソフトウェア等でも、入手しようとすれば他人にダウンロードをさせる幇助も同時に行ってしまうわけです。
一応、著作権で守られている動画の違法ダウンロードは「親告罪」となっており、権利者が訴え出ない限りは犯罪として取り締まられることはありません。
(犯罪であることに変わりはありませんが)
一方で、Torrentのようなソフトを使ってアップロードまでしてしまうと「非親告罪」となり、権利者が訴えなくとも警察等が独自に調査に乗り出し、取り締まりの対象になる可能性が出てしまいます。
著作物の違法アップロードの場合も、原則としては親告罪と規定され、著作権者による刑事告訴がない場合には公訴が提起されませんが、一定の場合には非親告罪として取り扱われ(著作権法123条2項等)、著作権者による刑事告訴の有無にかかわらず、捜査機関が独自に捜査を行うことが可能です。
具体的には、以下の①又は②「に掲げる行為の対価として財産上の利益を受ける目的又は有償著作物等の提供若しくは提示により著作権者等の得ることが見込まれる利益を害する目的」で、以下の①又は②の行為を行う場合には非親告罪として取り扱われます。
①「有償著作物等について、原作のまま複製された複製物を公衆に譲渡し、又は原作のまま公衆送信」を行うこと
②「有償著作物等について、原作のまま複製された複製物を公衆に譲渡し、又は原作のまま公衆送信を行うために、当該有償著作物等を複製すること」
引用:ファイル共有ソフトを利用した場合の責任-刑事責任|有森FA法律事務所
つまり、ローレン・イロアスさんがTorrentのようなソフトを使った証拠はありませんが、松本いちかさんに引用RTされていたとおり限りなくTorrentのようなソフトを使ったと疑わしい状況に置かれているため、ただAV(アダルトビデオ)の形跡が写り込んでしまった以上に炎上を引き起こしてしまったということです。
確実な証拠となるものがないため状況証拠での話にとどまってしまいますが、最悪のケースですとローレン・イロアスさんは逮捕されます。
現状、権利者様には謝罪を受け入れてもらい「親告罪」としての危うさはなくなっているようですが、VTuber業界でも大手のにじさんじに所属しており、新人でも人気の高いローレン・イロアスさんということもあり、見せしめの「非親告罪」で警察が今後動く可能性は否定できません。
Advanced Combat Tracker(ACT)の痕跡
Twitterでもあまり話題にはなっていませんが、先述のAV(アダルトビデオ)問題のほかにも写り込んでしまったシーンには問題があり、Advanced Combat Tracker(ACT)というソフトをインストールしていた痕跡が見られました。
Advanced Combat Tracker(ACT)というのは、MMORPGで使われる外部ツールであり、基本的に規約で利用が禁止されているものです。
ローレン・イロアスさんは、FF14をプレイしていたというお話が、にじさんじ非公式Wikiから確認できます。
趣味 ゲーム、アニメ FF14をやっていた事がある。
引用:にじさんじ非公式Wiki | ローレン・イロアス
今もFF14をやっているのか、実際プレイ時に使っていたのかはわかりませんが、使っているのがバレてしまったらFF14のアカウントがBANされても文句は言えません。
また、FF14以外にも流用は可能であるため、VTuberという世界に配信をして目立ちやすい立場上、使わずとも入れておいていいことなど一つもないのは明白です。
私用と業務用(配信用)とPCを分けずに使っているのは悪ではありませんが、「なんでそんなツール入ってるの?」と聞かれたときに、納得のいく説明が聞けるかは疑問でしょう。
だって、純粋にゲームを楽しむだけなら、まったく必要ないツールですからね。
このAdvanced Combat Tracker(ACT)の痕跡については、Twitterでもあまり話題になっていないこともあってか、炎上しているのはごく一部の範囲であり、認知していない人も多そうです。
AV(アダルトビデオ)違法ダウンロードは黒だったのか
真偽は当事者のみぞ知るところとなる情報しか出ていませんので断言はできませんが、ローレン・イロアスさんがAV(アダルトビデオ)を違法ダウンロードしていた可能性は極めて高く、黒だった可能性が高いと言わざるを得ません。
なぜそのような推測が成り立つのか、以下で解説します。
なぜ違法ダウンロードしていた可能性が高いと言えるのか
ローレン・イロアスさんが違法にダウンロードしていたとされているAV(アダルトビデオ)ですが、なにも叩きたいがために無理やり「黒だ」と言うわけではありません。
- AVに出演していた松本いちかさんが次からFANZAで買うように促していた
- フォルダ名がTorrentのような共有ソフトで使われるものと同一形式(作品名称などではない)
- ローレン自らはAVに言及していないが素材の写り込みだけで自主的な自粛は不可解
以上のような理由により、ローレン・イロアスさんはAV(アダルトビデオ)を違法ダウンロードしていた可能性が非常に高いと考えられます。
まず、違法ダウンロードしたのではないかと疑われているAVを本当はFANZAで買っていたのであれば、フォルダ名が違うという話があります。
フォルダ名は、うっかり誰かに見られてもいいように作品番号で管理していただけとするならば、松本いちかさんがFANZAで購入するよう引用RTしたのは、むしろ松本いちかさん側がツイ消しや謝罪をするべき事案となってしまいます。
ローレン・イロアスさん側からのみ謝罪が出ていますし、後述の謝罪動画内で「寛大なご配慮により、謝罪を受け入れていただきました」と語っていることから、黒の可能性が高まってきます。
もちろん、謝罪先が運営やイベントの関係者、またライバー仲間のみに限られている可能性も捨てきれませんので、限りなく黒に近いと言ったところでしょうか。
そして、素材の写り込みは「機密情報の漏えい」として処分を受けてしまう可能性は十分にありえることではあります。
ですが、ローレン・イロアスさんとにじさんじ公式は、著作物の無断利用等について、認める発言をしているのがツイートから確認できます。
今回皆様にご迷惑をおかけしている件について 大変申し訳ございませんでした。 https://t.co/89jC9Qzbhb pic.twitter.com/wZMK3qWHbW
— ローレン・イロアス (@Lauren_iroas) March 2, 2022
これを踏まえて考えると、素材の写り込みだけを問題視しているのではなく、松本いちかさんが主張していたような「FANZAから買っていない」というところで著作物の無断利用等という話に発展したと考えられ、違法ダウンロードは限りなく黒に近いと考えられるわけです。
今回の件に関する謝罪と、これからの活動について。
ローレン・イロアスさんが炎上後に配信自粛し、自粛後初配信として公開されたのが「今回の件に関する謝罪と、これからの活動について。」というタイトルの動画です。
語られた内容は非常にお粗末な内容で、リアルタイムで聞いていましたが、「謝罪動画として配信する意味があるのか」甚だ疑問に思ってしまいました。
ローレン・イロアスが謝罪動画で語った内容
ローレン・イロアスさんが謝罪動画で語ったのは、以下の内容です。
書き起こしをしたものであるため、ある程度読みやすく、不要な語句は除いてあります。
にじさんじ所属、ローレン・イロアスです。
本日4月20日をもちまして、休止していた活動を再開させていただくことになりました。まず、今回の件でたくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまったことを、深くお詫び申し上げます。
本当に「すいませんでした!」
今日は、今回の件について謝罪と、今後についてお話させていただければな、と思います。
どうか、よろしくお願いします。まず初めに、自分が起こした、今回の件について、謝罪させていただければな、と思います。
約2か月前に、自分が引き起こしてしまった騒動により、関係者の皆さま、ライバーの皆さま、そしてファンの皆さまに、多大なるご迷惑をおかけしてしまい、大変「申し訳ございませんでした!」
今回自分が行ってしまったことは、一クリエイターとして、そしてまず一人の人間として、とても恥ずべき行為でした。
本当に、深く反省しております。また、今回の件のせいで、自分が参加していたイベントなどに、大きく影響を与えてしまいました。
イベントに関係する皆さま、同期の皆さん、そしてにじさんじのライバー皆さま、イベント心待ちにしてくださっていたファンの皆さま、本当に申し訳ありませんでした。
そして本来、然るべき処分を受けてもおかしくないところを、寛大なご配慮により、謝罪を受け入れていただきました。
自粛期間中は、自分自身を見つめ直し、反省する機会をいただき、自分の置かれている立場、そして自分が今までどれだけの人のおかげで、今までこうして活動ができてきたかを、再認識いたしました。
今回のようなことは、今後二度と行いません。
本当に「すいませんでした!」そして今回の問題が起きたVALORANTのカスタム配信について、お話させていただきます。
その配信時、カスタム大会の神視点、実況という大役を自分は任せていただいておりました。
にじさんじの皆さんが、たくさん練習し、白熱した素晴らしい試合を何度も見せており、後ほどいろんな視点を楽しめる神視点のアーカイブを、とても楽しみにしていた方もいらっしゃったかと思います。
にじさんじの皆さんがたくさん練習して、努力して、必死になって白熱した素晴らしい試合を見せてくれたにもかかわらず、それをファンの皆さんが一丸となって楽しむことができる素晴らしい大会になるはずだったにもかかわらず、自分の行いのせいでそれを台無しにしてしまい、本当に「すいませんでした!」
期間はだいぶ空いてしまったのですが、VALORANTのカスタム大会の神視点は、アーカイブ該当部分をカットした上で、再度アップロードさせていただければと思いますので、今しばらくお待ちいただければと思います。次に、これからの自分の活動についてお話をさせていただければな、と思います。
本日から自分は活動を再開させていただくのですが、自粛期間について「短いんじゃないか、短すぎるんじゃないか」という声も当然あると思います。
活動再開が早すぎることについて不快に思われる方も当然いらっしゃると思いますが、自分としてはこうしてチャンスがもう一度いただけるのであれば、反省した上で何もしないのではなく、しっかり反省させていただいた上で配信活動を行い、待ってくれたファンの皆さんや今後のにじさんじさんに、少しでも貢献できればな、と考えております。
皆さまからのご意見に対しては、目を背けるのではなく、活動の中でしっかり自分自身が向き合っていくべきだと考えています。今後の活動についてですが、本日より少しずつ、配信を行っていければな、と思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
短くはなってしまいましたが、本日は自分の話を聞いてくださり、本当にありがとうございました。
本日は、これにて配信を終了させていただきます。
「本当にすいませんでした! 失礼します!!」
出典:今回の件に関する謝罪と、これからの活動について。 | ローレン・イロアス / Lauren Iroas【にじさんじ】
謝罪動画のどこがいけないのか
およそ8分間の謝罪動画となっていましたが、ローレン・イロアスさんの謝罪動画には欠けている要素があると感じています。
それは「原因の説明」と「大人としての言葉遣い」、そして何より大切な「申し訳ないと伝える気持ち」です。
もちろんこれには様々な意見があり、どう感じ取ったのかも違うと思いますので、あくまでもジャム君視点での考えだと思ってください。
原因の説明
まず欠けていたと感じたのが、「原因の説明」についてです。
ところどころで「今回の件」「今回の問題」といった単語で炎上してしまったことを指していますが、動画の中で「何を指しているのか」が明確にされることはありませんでした。
迷惑をかけて申し訳ない、という部分は当然別です。
炎上の原因で話したとおり、「AV(アダルトビデオ)」のことなのか「Advanced Combat Tracker(ACT)」のことなのか、それともローレン・イロアスさんのTwitterで発表されていた「素材等の写り込み」のことなのか、はっきりしません。
昨日のにじばろカスタムの神視点配信ですが、途中公開されていない歌ってみた動画や素材などが映り込んでしまったため一時的に非公開にさせてください。
大勢の色んなライバーさんたちのファンの方に集まっていただいたのに大変申し訳ありません。
後日必ず公開もしくは動画を上げさせていただきます。— ローレン・イロアス (@Lauren_iroas) February 27, 2022
このツイートのあとに、引用RTもされてしまった
マジでごめんなさい
— ローレン・イロアス (@Lauren_iroas) February 27, 2022
そして自粛前最後のツイートで
今回皆様にご迷惑をおかけしている件について 大変申し訳ございませんでした。 https://t.co/89jC9Qzbhb pic.twitter.com/wZMK3qWHbW
— ローレン・イロアス (@Lauren_iroas) March 2, 2022
このように、素材以外の写り込みに対しても匂わせる発言をしているため、「何に対して謝っているのか」が不明瞭なまま終わってしまったわけです。
原因は明確にして話すべきだった
謝罪動画において、謝罪をすることとなった「原因」というのは、主題にあたります。
主語をぼかして「今回の件」などと話してしまったことで、ローレン・イロアスさんはせっかく謝罪動画をライブという形で出したにもかかわらず、問題をあまり理解していない人にとっては何を話しているのかよくわからないお話にしてしまいました。
言い換えるのであれば、次のような形だと、何をしてしまい謝罪をすることになってしまったのか、流れを理解していない自粛期間以降にローレン・イロアスさんを見つけた新規の方であっても、わかりやすいお話になっていたはずです。
例)「アダルトビデオを不適切な場所からダウンロードしてしまった件について」
文書での発表ではありますが、直近で話題になっていた、吉野家の本部長が「生娘のうちに牛丼中毒にする」といった不適切発言をした件を見てみましょう。
株式会社吉野家常務取締役企画本部長が、4月16日に開催された外部における社会人向け講座にて講師として登壇した際に、不適切な発言をしたことで、講座受講者と主催者の皆様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせたことに対し、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
引用:当社役員の不適切発言についてのお詫び | 吉野家
本名こそお詫びの文章には記載されていませんが、「誰」が「何」をした件であるのか、明確にしてからのお詫びとなっているのがわかるはずです。
ローレン・イロアスさん炎上のケースでは、「誰」というのは謝罪をしている「ローレン・イロアス」本人であるため省略しても理解可能ですが、「何」に関しては、明言してもらわないと、彼の中で何を問題視しているのか理解不能となってしまいます。
台本があったのか、ある程度の筋書きだけ頭の中で用意してアドリブだったのかはわかりかねますが、謝罪対象をぼかしてしまったことで、謝罪の効果が下がることになってしまいました。
ファビョる発言での再炎上謝罪配信では原因が明確化された
この記事の主題となる炎上原因の後日、2022年6月10日の配信内で「ファビョる」という単語を使って炎上してしまった際の謝罪動画では、原因を明確にして話していました。
ファビョる
別表記:火病る怒り狂うさまを意味する「火病」(ファビョン)を動詞として用いた表現。火病は「a Korean culture-bound syndrome」として米国の精神科協会に公認された韓国文化特有の精神的症候。韓国人を蔑むインターネットスラングとして用いられていることがままある。
引用:Weblio辞書
さすがに「ファビョる」という言葉を使ったという明言はしていませんでしたが、「差別的な意味合いを含む言葉を発言してしまった件」と、なにについて謝罪をしているのかハッキリさせていました。
この点については、正直にローレン・イロアスさんは、2回目の謝罪動画で成長したと言ってもいいのではないでしょうか。
私が書いたこの記事や、その他のブログ記事、ツイッターでの反応、運営からの指導などを受け止めてくれたのか、ご自身で考え成長されたのかはわかりませんが、急に始まることになった謝罪配信で初めて不適切発言を知ったファンの方でも、なにが問題だったのかわかりやすい構成になっていたことでしょう。
今後炎上することがないのが好ましいですが、本人は悪くなくとも巻き込まれでの炎上がないとも限りませんし、もし今後も同じような配信を取らねばならないことがあるのであれば、「主題」を明確化してお話を進めていただきたいですね。
大人としての言葉遣い
書き起こしの中であえて太文字で強調しておいたのですが、VTuberとして活動するいい大人として、ローレン・イロアスさんは謝罪の言葉が軽いように思えます。
言葉にこそしていませんが、まるで「サーセン」と言っているかのよう。
学生やバイトのノリのように見えてしまい、聞いていて情けなくなってしまいます。
ところどころでは、まともな言葉遣いもできていますが、幼さが残るような謝罪の言葉。
当然、数万人が視聴に来ていましたし、久しぶりの配信で緊張もあったのでしょうが、大人として最低限の言葉遣いくらいは、ふだんの配信とは違う真面目な謝罪の言葉を述べる場だけでも、使えるようになってほしいものです。
ふだんの配信ならば、それぞれのキャラや喋りやすい話し方でいいかと思いますが、VTuberとして活動する程度のいい大人なら切り替えくらいできるよね、ってことです。
申し訳なさの欠如
最後に気になってしまったのが、言葉遣いともかぶる部分がありますが、申し訳なさの欠如です。
本当に自分が全面的に悪いと思っているのであれば「すいません」なんて軽い言葉で済ますことはせず、「申し訳ございません」なりで統一されるでしょう。
また、モーションキャプチャーやガワとしての絵の問題もあるかと思われますが、内心舌を出しながらヘラヘラと喋っているように見えてしまったのが残念ポイント。
まったく別の炎上で謝罪動画を出している、同じにじさんじ所属の長尾景さんと比べてみると、「笑顔」として検出されてしまっているせいなのか、ローレン・イロアスさんの謝罪は軽く見えてしまいます。
そもそも本当に申し訳ないと思っており、ローレン・イロアスさんが自ら言っていた「皆さまからのご意見に対しては、目を背けるのではなく、活動の中でしっかり自分自身が向き合っていくべきだと考えています。」の言葉どおり行動する気があるならば、動画のコメント欄はオープンにして、批判も受け入れる覚悟を見せたはずでしょう。
先ほど比較対象にさせていただいた長尾景さんは、コメント欄はオープンにされています。
このあたりを見ても、本当に申し訳ないと思っているのか、反省しているのか、同じ過ちを繰り返さないのか、疑問に思えてしまう残念さを秘めていました。
ファビョる発言での再炎上謝罪配信ではガワの登場なし
発言の主題を述べる点では改善が見られた「今回の発言につきまして、ご説明と謝罪。」という枠ですが、申し訳なさという点は改善が見られたのでしょうか。
結論から言ってしまうと、あくまでジャム君の主観にはなってしまいますが、本当に申し訳ないと思っているようには見えませんでした。
というのも、
- ローレン・イロアスさんの2Dが登場しない
- 背景が真っ白なだけ
- 文字を打てば完成する程度のサムネすら準備なし
- おみくじBOTを切らずに遊ばれている
という体たらくだからです。
まず、ローレン・イロアスさんはVTuberであるため、ご本人の顔出し謝罪はまずあり得ないでしょう。
ここは仕方がありません。責めるのが酷というものです。
ですが、PCスペックや回線スペックの問題で2Dを動かすのも難しいわけでもないのに、ローレン・イロアスとしてガワの顔も出てこないというのは、なんとも残念でなりません。
配信後半でコメントを拾って反応をしていたため、配信がムダだったとは思いませんが、顔を見せない謝罪なんて企業での不祥事などで謝罪会見を開いたケースで考えてみたら、「謝罪する経営陣が声だけ出席」みたいなものです。
謝罪の言葉や質問に対する回答はできますが、ヘラヘラしたりめんどくさいという顔をしたりしていないかも判断材料の一つとなるため、良い選択だったとは思えません。
モーションキャプチャーやガワの問題で、真面目な顔をしているのに笑っているように見えてしまうのであれば、欠陥なのですから作り直しておくべき案件だったのでしょう。
そして、背景が真っ白でサムネすら用意していないのも、準備不足感が否めません。
背景は遊び心にあふれるより、シンプルに謝罪の場として真っ白にしたのであれば本人にも登場してほしかったですし、謝罪動画のサムネなんて前回の例ならば白背景に黒文字で数分もあれば余裕の完成。
白背景は2Dの修正が間に合わなかったのであえて出さなかったと考え問題なしとしても、サムネくらい配信前の準備時間数分であろうと用意はできたはずです。
フリーのペイントソフトでさえ、余裕で作れますので、言い訳はできません。
高度に彩りをするようなサムネだと、それなりに時間が必要ですので、時間が足りなかった可能性はありますが、前回の謝罪動画につけていたサムネ同様レベルならば、謝罪をする気はサラサラなかったのではないか、運営から「やれ」と言われて嫌々やったのではないかと疑いたくなるレベルです。
サムネを作っておいたのに、本気で設定を忘れていただけなのかもしれませんし、実際のところはわかりませんけどね。
そしてコメント欄(チャット欄)のリスナーたちも悪いのですが、おみくじBOTをオフにしていないために、おみくじで遊ばれている様子が残っています。
謝罪中にはムダな機能はオンにしてあるのに、2Dとしてローレン・イロアスさんご本人が登場しないとは……
これ以上炎上しないことを祈るばかりですが、配信方法に関して、枠に応じてもう少し考えたほうがよかったのではないかと思う一件でした。
【まとめ】ANYCOLOR(えにから)の責任も重い
えにから(にじさんじ運営の会社)の公式Twitterからも、ローレン・イロアスさんの問題について言及がありましたが、ライバー本人と同様に炎上した原因がぼかされています。
【所属ライバーに関するご報告】
この度は、下記の件に関しまして、多くの方々をお騒がせいたしておりますこと、お詫び申し上げます。
今後、同様の事態の発生を防止するため、ライバーに対する教育指導を徹底してまいりますので、引き続きのご声援のほどよろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/XI7Vldaa5q
— にじさんじ公式?? (@nijisanji_app) March 2, 2022
まあ、企業としてリリースする文書に使えない単語というのもあるのでしょう。
例に出した吉野家の発表でも、細かすぎるところにまでは言及していませんでしたからね。
ですが、その部分よりも何より、「当社に所属する前に発生した出来事」として他人事のように扱っている点が問題です。
所属中に悪事を働くのもまずいですが、所属前の悪事を把握せずにホイホイデビューさせてしまうというのも、それはそれでまずい体質のように思えてなりません。
えにから発表のとおり、デビュー前に働いた悪事だとしても、デビュー後にはえにからから「これはしてはいけません」という契約事項や注意事項などがあるのでしょうから、データが残っている時点でローレン・イロアスさんには意味をなしていないということになってしまいます。
VTuberでも、にじさんじのライバーさんは推している方が結構いるため、運営からずさんな管理をしているか嘘をついているのが透けて見えてしまうと、推し活にも支障が出てしまうかもしれません。
ぜひとも、ライバーさんたちだけでなく、運営として働く社員さんたちも、意識を改めていただきたいところですね。
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