YouTubeで活躍しているYouTuberやVTuberと呼ばれている方々。
彼ら・彼女らが快適に活動するためには、利用するインターネット回線にも気を配らねばなりません。
しかし、ネット回線と言っても、さまざまな会社があります。
関東圏の大手でもフレッツ光、NURO光、auひかり。
関西圏だとeo光も人気がありますね。
では、YouTuberやVTuberはどんなネット回線を選ぶべきなのか、それぞれの回線ごとにおすすめのポイントも押さえつつ紹介します。
住まいによって異なるインターネット回線選び
まずはじめに、YouTuberやVTuberとひとくくりにしても、それぞれ住居環境は異なります。
一軒家に住んでいる方もいれば、アパート住まいの方もいらっしゃるでしょう。
実は、ネット回線を選ぶにあたって、住居環境は大きなポイントとなります。
キャッシュバックだとか、最大速度だとか、いろいろキャンペーンや見どころはありますが、そういうところにばかり気を取られて、失敗することのないインターネット回線選びをしましょう。
一軒家(持ち家)のケース
持ち家の一軒家の場合、工事が可能で各回線の提供エリア内であれば、基本的にどの回線でも選ぶことができます。
ただし、エリア内であっても、実際に工事担当の方が下見に来て、工事不可能と判断されてしまうこともあるため、絶対大丈夫とは言えません。
ですが、その他の住居環境より自由度は圧倒的に高いため、好きなネット回線を選んで入れてください。
マンションのケース
マンションにお住まいの場合、まずはすでにマンションに導入済みのネット回線を選ぶケースが多くなるでしょう。
その多くはマンション内で共有される回線であるため、多くの人が使う時間帯は速度が低下してしまいます。
特に、ネットを見るための「下り」の速度低下が激しく、遅くなりがちなのが共有回線のデメリットです。
その分安く使うことができるメリットがありますが、YouTuberやVTuberがライブ配信や動画のアップロードで使うのは「上り」の回線であるため、影響を受けづらくなっています。
また、高い建物が多いため、auひかりを導入することができないケースが多いです。
下りも快適に使いたいのであれば、マンションの組合に相談し、独自に回線を引き込む許可を得る必要があるため注意しましょう。
アパートのケース
アパートにお住まいの場合、マンションと似ています。
少々違うのは、住んでいる人数と建物の階数。
3階以下の低層階がメインですので、auひかりのホームタイプも導入可能な場合が多くなってきます。
マンションと違い、新しく回線を引き込みたい場合に組合に相談する必要はありませんが、大家さんや管理会社さんに相談して、許可をもらう必要があることを覚えておきましょう。
ウィークリーマンションのケース(レオパレスなど)
レオパレスのようなウィークリーマンションにお住まいの場合、もともと導入されているネット回線以外に、選択肢はまずありません。
ですが、固定回線ではなく5Gを使ったホームルーターのようなものを使えば、場所によっては固定回線より高速な通信を行える可能性が残っています。
5Gエリアの拡大に期待するか、YouTuber・VTuber活動のためにお引越しも検討したいところです。
マンションタイプは「ありorなし」どっち?
マンションやアパートに導入されがちなネット回線の「マンションタイプ」と呼ばれるようなものですが、快適なYouTuberやVTuber生活を送りたいと考えているのであれば、選択すべきではありません。
導入条件が厳しくなり、料金も高くなりがちですが、「ホームタイプ」と呼ばれるような一軒家向けのプランを検討すべきです。
マンションタイプは回線を共有されてしまう
マンションタイプのデメリットとして、マンション・アパートに導入されているインターネット回線を、共有して使うところにあります。
たとえば、1Gbpsの回線が導入されており10軒が同時にダウンロードやアップロードを始めたとすると、各家に100Mbps程度までしか速度を振り当てることができない計算になってしまうわけです。
これは、安定した通信速度を優先したいYouTuberやVTuberとしては致命的となり得るので、マンションタイプではなくホームタイプを選ぶほうが快適に運営が可能です。
YouTubeのライブ配信にはどれくらいの速度が必要?
YouTubeでライブ配信を行うためには、下りの速度ではなく、上りの速度が重要となります。
YouTubeヘルプにも回答がありますが、一覧にしてみましょう。
解像度 | 動画ビットレート範囲 |
---|---|
2160p(4K) 60fps | 20,000~51,000kbps(20Mbps~51Mbps) |
2160p(4K) 30fps | 13,000~34,000kbps(13Mbps~34Mbps) |
1440p 60fps | 9,000~18,000kbps(9Mbps~18Mbps) |
1440p 30fps | 6,000~13,000kbps(6Mbps~13Mbps) |
解像度 | 動画ビットレート範囲 |
1080p 60fps | 4,500~9,000kbps(4.5Mbps~9Mbps) |
1080p | 3,000~6,000kbps(3Mbps~6Mbps) |
720p 60fps | 2,250~6,000kbps(2.25Mbps~6Mbps) |
720p | 1,500~4,000kbps(1.5Mbps~4Mbps) | 解像度 | 動画ビットレート範囲 |
480p | 500~2,000kbps(0.5Mbps~2Mbps) |
360p | 400~1,000kbps(0.4Mbps~1Mbps) |
240p | 300~700kbps(0.3Mbps~0.7Mbps) |
この数字に加えて「音楽」のデータ量も必須となり、さらには別に通信も少量であろうと行っているため、カツカツでは配信が途切れがちになってしまいます。
どれくらいの画質で配信を行うかにもよりますが、安定して目指すビットレートを出し続けられる回線を選ぶ必要がありますね。
たとえば、2160p 60fpsの配信で推奨値上限の51Mbpsで配信しようとするのであれば、「常に51Mbps以上」上りの速度が出ている必要が出てくるわけです。
このときに、スマホやWi-Fiだと、一時的に高速でも電波状況が悪くなり急に通信速度が低下しがちですので、できることならば有線接続で配信は行いたいものです。
YouTuber・VTuberにおすすめのネット回線は?
上記の住居環境のとおり、YouTuberやVTuberにおすすめのインターネット回線は、お住いによっても変わってきてしまいます。
そのため、一概にどの回線がおすすめとは言い切れないので、それぞれのインターネット回線のおすすめポイントを紹介します。
フレッツ光
フレッツ光は、光コラボもしている上に多くの人が使っているため、トラブルのときに何かと情報を入手しやすいです。
光コラボの回線を利用すれば、各種料金が割引になったり、ポイントが貯まりやすくなったりするので、お財布に優しいとも言えるでしょう。
一時期は通信速度が非常に低速であることで叩かれたりしましたが、ここ最近は光コラボだけでなく、フレッツ光全体でだいぶマシになっているようです。
ですが、このあとに紹介するような10Gbpsのようなプランは、ごく限られたエリアでしかまだ展開していないため、超高速なネット回線を選びたいならば、おすすめはできません。
反面、全国で導入しやすいですし、工事もスピーディーですので、引っ越しをよくする方でも使いやすいと言えるでしょう。
- 工事がスピーディーで、早めにネットがつながる
- 全国的に使えるので引っ越しても安心
- マンションやアパートに導入済みなことも多い
- 光コラボでさらにお得に使えることも可能
- 1Gbpsを超える超高速な回線はごく一部のみの提供
- マンションの共有回線は下り(ネットを見る方)が遅くなりがち
- 光コラボでも激安というわけではない
NURO光
NURO光は、最大20Gbpsという超高速通信ができるインターネット回線を提供しているサービスです。
ただ、そこまでの通信速度を得ても、ムダになることが多いため、通常の2Gbpsプランで十分と言えるでしょう。
速度にこだわりたい人で、パソコンのハード的な調整もできる方が契約してください。
またNURO光では今後、PS5をレンタルできるというニュースも出ています。
PS5がなかなか手に入らない方で、購入する気まではないまでも遊んでみたいならば、割高なレンタル料金と規約で提供予定でしたが、検討してみる価値はあるかもしれません。
- マンションの高層階でも導入可能
- 最大20Gbpsのプランが提供中
- PS5がレンタルできるニュースが出た!
- アップロードの通信容量が無制限
- 障害情報を出すのが遅い
- トラブルがあったら、まずは自分で調べて解決できる人向け
- 引っ越しがあると引越し先で再度使う場合でも解約必須
- 導入までにものすごい待たされる
auひかり
auひかりは、私ジャム君も利用しているインターネット回線です。
最大10Gbpsの超高速通信ができるインターネット回線も提供しているのがauひかり 10ギガですが、通常のauひかりで1Gbpsあれば十分と言えるでしょう。
auひかりは、多くの提供エリアで独自の回線を敷いているため、フレッツ光が遅かろうと乗り換えるのに適しやすいネット回線と言えます。
また、フレッツ光は「プロバイダ」によって、若干速度が変わることもありますが、auひかりはプロバイダがどこであろうと、速度変化はありません。
あるのは、メールアドレスやセキュリティなど、ちょっとした付加サービスのみとなっています。
- 最大10Gbpsのプランが提供中
- 工事が比較的早い
- 引っ越しの際に解約せず引越し先でもエリア内なら使える
- 全国的に安定して速い
- アップロードが連続した7日間のうち3日間で30GBを超える通信を行うと警告、最終的に速度制限される
- 若干だがPING的に不利
- 海外との通信時に心もとない国の場合がある
結局YouTuber・VTuberに最適なインターネット回線は?
結局のところ、YouTuberやVTuberに最適となるインターネット回線はどれかと言われると、やはり住居環境によって左右されるので迷ってしまうのですが、ネット回線のおすすめポイントを見て答えるとするとNURO光に軍配が上がるかと思います。
導入までに時間はかかりますが、マンションの高層階でも導入自体は(マンションで許可が下りれば)可能ですし、超高速通信がしたくても20Gbpsのプランも提供されているので、エリア内ならばそれを選択することもできてしまいます。
また、YouTuberやVTuberで気になってしまう「上り」の通信量となるアップロードの通信ですが、制限なしで通信できるというのも大きいでしょう。
ジャム君は、auひかりの10ギガプランを使っていますが、速度自体に不満はないものの、30GBの通信量制限に不満がある状態です。
気をつけて使っていればいいのですが、長時間ライブ配信を毎日のようにしていたり、高画質の動画を毎日のようにアップロードしたりするYouTuberやVTuberの場合には、少々危なっかしいのがauひかりのため、導入までに時間がかかってもNURO光を選択するのをおすすめしたいです。
正直、上りの回線だけでなく下りの回線もYouTuberやVTuberには重要となってきますので、モバイルルーターで不安定な通信をするのであれば、できれば固定回線を導入し、安定した高速通信をして、楽しい時間をお届けしてもらいたいですね。
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