ノベルゲームを制作する中で、自分はデバッグやビルドを担当するからヘッドホンなんて不要、と考える方もいることでしょう。
しかしながら実際には、ヘッドホンはゲームの開発作業でBGMやSE、動画の制作者だけでなくとも、使用して制作に取り組むべきとジャム君は考えます。
というのも音楽ってCDでもそうですけど、視聴環境で全然聞こえ方が違うんですよね。
ある人の環境下だけではパーフェクトに仕上がっていても、ほかのメンバーがそれを聞いてみたら「あれ?」と感じることもあるわけです。
今回はジャム君推奨のヘッドホンも紹介しつつ、なぜヘッドホンにすべきなのかを解説していきます。
ヘッドホンにすべき理由
スピーカーでもイヤホンでもなくヘッドホンにすべき理由というのは何個かあります。
その中でも一番大きいのは「製品も多く選びやすい」というのがあります。
もちろんスピーカーもイヤホンも多数の製品が販売されていますが、スピーカーは大きく場所を取り音を流せば隣近所にまで聞こえてしまうことも多いですし、イヤホンはスピーカーやヘッドホンに比べてコンパクトで音漏れがしにくいですが性能は低めです。
申し分のない性能、かつ音漏れも隣近所のご迷惑になるほど気にならないのがヘッドホンというわけです。
防音室を使っているのであればスピーカーでもいいですが、細かな調整はヘッドホンの方がやりやすいです。
手持ちにモニター用ヘッドホンは用意すべき
ヘッドホンとひと言に言っても、多種多様で安いものから高いものまでさまざまです。
ジャム君みたいにぼっち作業なのか、サークル単位で数名で作っているのかにもよりますが、最低でも1つはモニター用ヘッドホンを用意すべきです。
モニター用ヘッドホンで有名なのは、SONYのMDR-CD900STですね。
購入するとなると、どの店舗で購入するのかにもよりますが、だいたい1.6万円くらいですかね。
家電量販店のヘッドホンコーナーで視聴できることも多いので、好きなものを探してみてください。
ただMDR-CD900STは音楽業界でもかなり広く支持されているので、ノベルゲームに使われるBGMやSEの確認であれば難なく行えるでしょう。
注意点としては、ミニプラグに対応した端子ではないため、対応したヘッドホン出力がない場合にはミニプラグへの変換プラグを噛ませる必要が出てしまいます。
またノベルゲームではあまり使われることはないでしょうが、5.1chや7.1chといったもので編集をしていると、正常に聞き分けることができません。
使えないわけではないのですがそのような場合はスピーカーを利用するか、擬似的に元から対応させているヘッドホンを用意したほうが無難です。
モニター用ヘッドホンを利用する理由
モニター用ヘッドホンは、製品によっても特性は若干異なりますが、音の場所を明確にしやすくなっています。
音の場所が不明瞭だと本来もっと音が出ているべきものがかき消えていたり、左右のバランスが悪すぎ聞きにくい音楽になってしまったりしているケースが多々あります。
せっかくのBGMやSEが台無しです。
この場合BGMやSEを扱うクリエイターのみがモニター用ヘッドホンにしておけばいいようにも思えますが、ジャム君は最終的にデバッグをしてビルドをするクリエイターにこそ、より準備をしていただきたいと思いますね。
BGM単体、SE単体では問題がなくとも、ゲームに組み込み細かなボリューム調整をされ音が混ざった場合、問題なく聞こえているかはわかりません。
デバッグ時に問題を発見しやすくするためにも、ノベルゲームの制作者にヘッドホンは欠かすことのできないアイテムなわけです。
イヤホンをおすすめしない理由
よりコンパクトで取り回しもいいイヤホンですが、最終確認をするために利用するのであればジャム君はおすすめしません。
というのも、正直お値段の割に音質がいまいちだったり、正確なバランスを再現できなかったりするケースが多いからです。
ヘッドホンを使ったからといって音質最高で、100%正確なバランスを再現できるわけでもないんですけどね。
同程度のお値段でより高性能なものを探すのならば、基本ヘッドホンですね。
デスクトップPCとノートPCみたいな関係です。
ただ普段使いもしたいし、ヘッドホンをわざわざ用意はできないという場合には、イヤホンを使うのはありです!
たとえばアニメ好きで、ノベルゲームも作るけど「アニソンもよく聴くから兼用にしたい」といった場合。
ディスプレイやノートPCに付属しているスピーカーなどから出力させるくらいならば、イヤホンで確認作業を行ったほうがマシです。
まとめ
ジャム君おすすめなのは、SONYのMDR-CD900STというモニター用ヘッドホンなのですが、微妙にお高い。
性能や信頼性から考えれば、安い部類だと思いますけどね。
それに普段使いは一応できますが、向いているわけではないため、用意しても使い道は限られてきます。
正直普通に音楽を聴くなら、普通のヘッドホンの方が奥行きも感じやすくきれいに聞こえます。
それほど特化したものではありますが、消耗部品も手に入れやすく、メンテナンスもしやすいのが魅力です。
プロ仕様のため、初期不良以外の保証期間はありませんが、無音のノベルゲームを作らない限り重宝する品になると思いますよ。
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