先日もお話したとおり、WordPressを使って運営しているこのノベルゲーム開発所の表示が遅いので、サーバーを乗り換えました!
まだ試用期間中で、戻ろうと思えば戻れる(はず)なんですが、ジャム君の腕ではどうもお引越しさせるだけでも一苦労。
「簡単にお引越しできる」なーんて結構なブログで書かれているので甘く見ていたら大間違いでした。
どうして躊躇していた作業をすることにしたのか、そんなことも含めて躓いたところをお話しちゃいますね!
そもそもこのサイトに速度は求められるのか
いくらWordPressで作られたサイトは遅いというのが基本であったとしても、見る人が少ないならそれでもいい、と思ったりしますか?
ジャム君は、そうは思いませんね。
確かに、これを書いている現状、見てる人は少ないはずですが(爆)
そう思わない理由が、このとおり存在します。
表示が遅いサイトは見たくない
最も多いのがこれ。
自分でネット見てて、何かを検索して、いいなと思ったサイトが全然開かなかったり表示に時間がかかったら、見る気失せませんか。
検索順位がほとんど同じような位置にあるなら、サクサク開いて見られるサイトの方を優先して見たいでしょ?
ジャム君の本業として、よくそういうサイトに出くわします。
表示がおっそいサイトは、ブラウザバックでサヨナラです。
例え、検索順位がほとんど同じようなサイトの中でも良質なノベルゲームやら情報やらを掲載していても、クソみたいなサーバー状態になっていたら、新規の人はほとんど見てくれないってことですね。
表示が遅いサイトにはリピートしたくない
新規の人でなく、Twitterのフォロー経由だったり、リツイート経由だったり、もっといい場合にはブックマークに既に入れてくれているかもしれません。
そんなリピーターさんでも、表示の遅いサイトはどんな系統のサイトであれストレスです。
動画系のサイトで、スマホが低速モードになっているってわかっているような状態なのならば、「自分の回線のせいかな?」と思ってもらえるかもしれません。
が、ジャム君のサイトみたいな、動画でなく文字と写真がメインのサイトでは、1ページあたりそんなに通信しません。
画像が大きかったり、何枚もあるページならば多少は重くなりますが、それでも動画の比ではありません。
最終的には、ジャム君制作のノベルゲームを楽しんでもらうサイトではあるのですが、それまでは制作情報だったり必要な物事など、やってみて「こうするとうまくいくかも」なんてお話をしているわけです。
ブラウザ版の体験版もリリースしましたが、あのページだってゲーム本体だけで23MBくらいの通信量です。
例え一気に読み込む仕様だったとしても、現在のスマホですらそんなに時間は要しません。
スマホでネットなんて、空き時間にちょっとできるからいいんです。
モタモタ表示するサイトに、お付き合いしている暇なんてないってことですよね。
さくらインターネットとエックスサーバーの比較
見る人が少ないからこそ、快適なサイトを用意して、良質な情報やゲームを用意して待つ。
それが、立ち上げたばっかりのサイトに求められることなんだと思います。
ああ、別にただ「ゲームの配布所」として運営するなら、そこそこの速度で通信できればいいんじゃないですかね。
例えば、ある同人サークルの公式サイトで、出展もしている。
その体験版が遊べ、かつたまに中の人の開発記が更新されている。
そんなサイトならば、ジャム君のノベルゲームの配布計画とは違うものなので、来る人は「見られればいい、できればもっと快適だと嬉しい」というものでしょう。
じゃあ、ジャム君は乗り換えてみてどうだったのってお話ですね。
もともと使っていたさくらインターネットのサーバー
もともと使っていたさくらインターネットのサーバーは、何度かお話しましたが、結構前から使っている、スマホやらクラウドやら流行る前に借り始めた外部の保存領域として借りた共有サーバーを流用していました。
何度か、強化されているサーバーに移行するため変更はしましたが、スタンダードプランを利用していたので、月額500円ほどですね。
今は、全部で100GBまで保存することができます。
もっと上位のプランもありますが、保存領域の容量が増えるのと、共有サーバーの1台あたりの利用人数が減るだけなので、微妙なところ。
ただ、現在に至ってはあれですが、以前は結構運営を頑張っていた印象があります。
他社に対抗していく形で保存領域も自動で増やしてくれましたし、各種クラウドサービスとはまた別個の保存領域として利用する分には使い勝手はいいかもしれません。
さくらインターネット 共有サーバーの問題点
さくらインターネットでもVPSだったり、ほかのサービスも展開しているのですが、あいにくジャム君が使っていたのは共有サーバーのみ。
なので、そこの問題点を挙げてしまうと、とにかく「WordPressのサイトが重い」ことにつきます。
このサイトもWordPressで作っているというお話はしていますが、同じサーバー上に別のサイトを立ち上げることもできちゃうわけですよ。
保存領域が100GBもあるわけですしね!
難しいところだとMySQLってのも関係してくるんですが、とにかく登録したドメインの数だけ運営することだってそこで運営できちゃうんですよ!
まあ、普通はそんなことしたら、負荷がかかりすぎですって怒られるので、数個が限度なんですけど。
ジャム君も、アクセスはほぼゼロ(涙)でしたが、もう1つだけWordPressのサイトは持っていまいた。
その時から既にではあったのですが、とにかく動作が重い。
サイトを開く時もそうなのですが、ジャム君が>サイトを作るために操作するのも重い!!
要するに、管理用の画面ですよね。
そいつからして、既に重い。本当に重い。
これがPCのせいでもブラウザのせいでもないのは、お仕事としてwpXクラウドを利用したこともあるのでわかっていました。
つまり、さくらインターネットの共有サーバーはWordPressには圧倒的不向き!!
これにつきますね。
移転させたエックスサーバー
移転、つまりお引越し先に選んだのは、WordPress利用者の中でも評判の高いエックスサーバー!
系列にwpXクラウドもあり、そちらの方がWordPress運用には向いているのですが、独自ドメインのメールアドレス運用ができないのでスルー。
独自ドメインってのは、ジャム君のサイトで言うところの「nvl-game.tokyo」ってやつです。
また、エックスサーバーの兄貴分にあたる上位サービスもあり、そちらはWordPressの最適化や独自ドメインのメアド運用もOKだったのですが、高いので却下。
とりあえずは、X10プランで様子を見るべく、執筆現在試用期間中です。
さくらインターネットからの進化点
まだ移転中というのもあり、完全には安定していませんが、かなり表示にもたつきがなくなりました!
管理用の画面でも、モタモタ重い表示になることが少なく、作業がスムーズです。
「まだ、使ってる保存容量少ないからじゃ?」
「たまたまそのサーバー、まだ人が少ないんじゃ?」
ごもっともでございます。
なので、完全なる結論が出せるのは、実際に完全移転し運用し始めて、数か月は必要でしょうかね。
ああ、さくらインターネットの方は、別のサイトと言えど以前から使っていましたので、体感はほぼ変わっていません。
作ったばかりで、記事数もPVもそんなに多くないこのサイトが追加されたくらいで重くなった、ってわけではありません。
ただし純粋な比較は不可
純粋な比較ができないってのは、そもそもさくらインターネットで利用してたプランと、エックスサーバーで利用することにしたプラン。
この2つに料金差があることなんですよね。
月額500円くらいのと、900円(36か月払いの場合)くらいの。
これだけの数字で見ると、倍くらい違うの。
さらに初期費用もエックスサーバーの方が高いし、そりゃ高いサーバーなんだから性能良くても当然!
ってな具合なわけですね。
しかも、最安値は36か月分先払いの場合に900円くらいってことですからね。
さくらインターネットだとできていた月額払いはできず、最低でも3か月ごとのお支払い。
んでもって、3か月更新だと月額1,200円くらいかかるのですよ。
倍以上違うじゃん!
ただ、値段的にほぼ同等のプランで検証した方の記録も拝見しましたが、やっぱりさくらインターネットの共有サーバーは、エックスサーバーにはWordPressじゃ及ばないようですね。
サイト移転の失敗談
もともと、さくらインターネットの共有サーバーで管理していたものを、エックスサーバーに移転した今回。
かなーり、大変なことになりました。
あ、一応正常に表示されるようになったはずですが、一時的にボロボロ状態だったはずです。
では、何がいけなかったのか!
簡単にまとめてしまいました。
急ぐな危険! 更新には時間がかかる
独自ドメインやホームページの表示、ネットワークの仕組みを理解している方ならば、ここを説明する必要はないでしょう。
そんな方は読み飛ばしてください。
てか、既に読んでいませんか? そうですか・・・
STEP1: WordPressのデータを抽出
WordPressは、ただアップロードされて見えているファイルだけを簡単にダウンロードすればいいわけでなく、MySQLのデータベース上にあるファイルも必要とします。
どういうことかというと、ホームページ作成にはよくFTPソフトを使うんですが、それで見える範囲にあるファイルだけダウンロードしてバックアップしても意味がないんです。
たーいせつな、記事のデータやら何やら、MySQLのデータベース上に格納されているので、FTPソフトからは見えないんですね。
ジャム君は、日々のバックアップも兼ねて、BackWPupってWordPressから使えるプラグインを使ってデータを抽出しました。
公式サイト BackWPup – WordPress Backup Plugin
予定を組んでおけば、勝手に毎日でも週ごとでも、指定通りにバックアップしてくれます。
もちろん、手動で今回みたいに移転したいって時の最新データを吸い出すのもOK!
これは、前々から使っていましたし、設定方法さえ間違わなければ誰にでも使えるはずです。
STEP2: 独自ドメインの設定
エックスサーバーで新規に取得しており、WordPressも一新して新規に始めるならばコピーも何も必要ないです。
ですが、今回は独自ドメインを持っていき、さらに今までの記事もすべて持っていきますので、最初に独自ドメインの設定を行います。
といっても、エックスサーバー側でするのは「登録するだけ」がメインで、ドメインを管理してもらっているところで、ネームサーバーと呼ばれるものを、エックスサーバーに向けるよう設定します。
ジャム君は、お名前.comでドメインを管理してもらっていたので、そこからドメインのネームサーバーを書き換えました。
で、ここで問題になるのは、書き換えた情報が変更されるまでの時間です。
おおよそ数時間以内にはされるのですが、時間がかかる場合には24~72時間程度かかる場合もあるようなので、急いでまともに確認もせずさくらインターネットのドメイン設定を削除してしまったのは、痛恨のミスでした。
ジャム君が、せっかちにも設定を削除したばかりに、表示できていたはずのホームページが、あぼーん状態になってしまったわけですね。
STEP3: データをエックスサーバーにコピー
BackWPupで必要なデータは揃っているので、あらかじめ自動インストールさせておいた目的のフォルダに、FTPソフトを使って上書きコピーしてあげます。
エックスサーバーでもWordPressは、簡単にインストールできるシステムがありますので、それを利用して下地を作ると楽です。
ちゃんと、下地として用意したテンプレサイトが見られるか、ってテストもできますからね。
ジャム君は、最初この確認を怠りました。
これが失敗の元です。
先の話のとおり、ネームサーバーを変更して、しっかり反映されるまで早くても数時間はかかります。
急ぎすぎました、ごめんなさい。
そして、FTPソフトでアップロードするのは、すべてでなくて大丈夫!
最低でも、
wp-admin
wp-content
wp-includes
のフォルダの中で、必要なものだけアップロードできればOK!
特に、プラグインが入っているwp-contentフォルダは、ちゃんと管理してあげてね!
大切な記事データは、phpMyAdominの管理ツールで、それぞれエクスポートとインポート作業が必要。
「パスワードなんて忘れたわい」
って人は、バックアップファイルの中にあるwp-config.phpを開いて見てみてね!
STEP4: ちゃんと動いてるかな?
手順どおり移転してきたのならば、WordPressは無事動くようになってるはず。
でも、独自ドメインのネームサーバーが設定終わらないと確認できないでしょ?
そんなものを待つ必要ナッシング!
hostsファイルを編集して、見えるかどうか「自分だけ」確認することができます。
ちなみに、執筆時点のジャム君は、ここの状態(笑)
STEP2と3の間で、元のサイト設定をあぼーん状態にしてしまったため、hostsファイルをいじらなかったり、他人が見ると変な状態のまま。
まあ、それも経験ですね。
何がいけないんだ? とSTEP2と3を行ったり来たりしていましたよ。
まとめ
せっかちさんなジャム君には、痛い目に遭う結果になりましたが、元のサーバーの設定やファイルを消さなきゃ大丈夫!
本来、移転作業を行うのであれば、そこは触ってはいけないってところでしたね。
特にジャム君は、SSL設定をしていたため、元に戻そうにも既にネームサーバーは反映待ちさせているし・・という状態で手が出せずボロボロ。
一応、WordPressの移転作業自体は正常に行えたと思うので、あとは細かな設定やネームサーバーの反映待ちってところです。
急ぎたい気持ち、ってのはわかりますが、どうしても移転には時間がかかりますので、一週間程度は元サーバーもそのまま動かしておくといいですよ。
SSL証明書を取得していなくても似たようなことは起こってしまうので、急がば回れ、気をつけましょうね!
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