前回の記事でも紹介した、YouTubeの誤BAN騒動にも一役買ってくれるわんコメ。
そんなわんコメは、基本無料のソフトですが、機能が強化された有料のPRO版も存在しています。
今回は、わんコメの通常版とわんコメのPRO版との違いを解説するとともに、PRO版の入手方法を紹介していきましょう。
わんコメのPRO版とは
わんコメのPRO版とは、無料で使えるわんコメの機能が強化され、より使いやすくなったバージョンのことです。
ただし、基本的なわんコメ機能面では、無料版と異なる点はありません。
例えば、「PRO版でしかコメントが取得できない」「PRO版でしかカスタマイズできない」といったことはなく、わんコメを利用していてより便利に使いたい場合に開発者のアスティさんへの開発・維持費サポートの一環として、便利機能のリターンがPRO版に搭載されています。
わんコメのPRO版は具体的に通常版とどのような違いがあるのか
わんコメのPRO版と通常版を比較したとき、具体的にどのような違いがあるのかは、公式ドキュメントにも記載がなされています。
公式ドキュメントもわかりやすいですが、ここでは開発中のβ版機能も含め解説していきましょう。
コメント表示がスムーズ
わんコメPRO版に搭載されているテンプレートでは、動画の左側のように、スムーズなコメント表示が可能となっています。
この機能は、動画でもわかるとおりコメントが大量に流れる配信ほど効果的で、カクカクとした表示になりにくくなるのが特徴的です。
というのも、わんコメのPRO版では、多くのコメントが流れてきてもコメントを1件ずつ取得し表示させているため、無料で使える通常版に比べてコメントの表示がスムーズです。
また、コメント取得に際するPCへの負荷も軽減されているため、パソコンへの負荷が高くなりがちな重いゲームをしていたとしても、通常版よりPRO版のほうが多少なりとも快適に動作するようになっています。
コメントを1件ずつ処理し、PCへの負荷も軽減している結果、同じタイミングで打たれたコメントに対し、表示されるコメントにもタイミングのズレが発生してしまうわけです。
ただし、コメント処理の関係上か、PRO版のほうが処理にかかる時間が短く、表示が速いです。
PRO版専用テンプレートがある
通常版にもテンプレートは複数入っていますが、PRO版にすると追加で「audience」と「vertical」というテンプレートを使うことができます。
それぞれがどのような表示で、どのようなカスタマイズができるのかは、テンプレートジェネレーターを使ってみるとわかりやすいでしょう。
audienceは、下の方からコメントが現れ、少しすると消えていきます。
verticalは、テンプレートで唯一の縦書きになっています。
また、PRO版と通常版のテンプレートは、通常版で使っていたテンプレートと同じものでも違うもの扱いのため、PRO版を使うのであればPRO版のテンプレートを参照するように心がけましょう。

OBS上のプロパティからテンプレートの参照先をPRO版に切り替えるか、PRO版テンプレートをわんコメからドラッグ&ドロップでOBSに入れ直しカスタムCSSや位置・サイズなどを変更し直し、通常版と差し替える必要があります。
自動バックアップ機能が使える
PRO版には自動バックアップ機能が備わっており、「テンプレート」「コメント」「リスナーリスト」を以前の状態に復元することが可能になっています。
自動バックアップ機能とはなっていますが、任意のときにバックアップを取るボタンも搭載されている充実っぷりです。
この機能があることにより、設定を弄り回して挙動がおかしくなってしまったときにも、正常に動いていた以前の状態に簡単に復元が可能となりました。
わんコメを弄り回し、使い倒す人ほど嬉しい機能ではないでしょうか。
なおこの機能は、わんコメ定例 #5月5週に出てきた話だと、アスティさんのチャンネルが収益化できた際には、通常版にも提供される予定のようです。
その場合、通常版とPRO版の差異が減ってしまいますので、別の便利な機能を提供していただけるという楽しみが残っています。
リモートビュー機能が使える
β版でテスト中になっている機能ではありますが、リモートビューという機能もPRO版で使えるようになりました。
リモートビューは、同一のネットワーク内にあるわんコメで処理しているコメントやメモ、翻訳などを、スマホやタブレットなどでも確認しながら遠隔で編集することも可能となる機能です。
編集をする機能を使わずとも、パソコンのモニターが1つしかなく、配信中にコメントが確認しづらいケースでも、ふだん使いや余っているスマホやタブレットを使用し、コメントを表示させる簡易ディスプレイとして活用が可能なため、パソコンの画面が狭いほどありがたみが増します。
iPhone/iPad/Androidなど、さまざまな機種で動作するように設計されているようですが、PCのセキュリティソフト設定を変更しなければならない場合もあるため、導入方法をよく確認して動かしてみましょう。
わんコメPRO版の入手方法
わんコメPRO版を入手するためには、3パターンの入手方法があります。
- FANBOXで支援する
- わんバサダーになる
- スポンサーになる
いずれかの方法で、PRO版のライセンスキーを入手して使えば、お使いのわんコメ通常版がPRO版として動作するようになっています。
一番確実に入手できる方法としては、FANBOXで支援する方法です。
その他の方法は、アスティさんに選んでいただく必要がある(さらに常時募集をしているわけでもない)ため、かなりの活動実績を積まないと選出されるのは困難かと思われます。
FANBOXで支援する
公式ドキュメントのPRO版の登録方法を見ても、上記のような情報は載っているのですが、FANBOXで支援するのはどこからなのか、わからない人もいることでしょう。
わんコメのFANBOXは、ここになっています。
わんコメのFANBOXを見ていただくと特典の記載もあるためわかりやすいですが、500円以上のプランで支援をすると、PRO版ライセンスキーを入手することができます。
つまり、「わん500」「わん1000」「わん2000」「わん5000」「わん10000」いずれかの支援プランであればPRO版ライセンスキー入手の対象となります。
ですが、「わん100」「わん300」は支援だけのプランになっているため、PRO版を入手することはできません。
そして注意していただきたいのが、FANBOXの仕様上、それぞれのプランは月額制です。
そのため、わん500でPRO版を使うことにしても、1年で6,000円を支援することが条件となっている点は心に留めておく必要があるでしょう。
自分で配布するのはもちろん、配布してくれるという声がかかっても、タダ乗りするようなことはしないようにしましょう。
わんコメが、公開されなくなってしまいます。
支援プランの差
FANBOXの支援プランには、先ほど説明したとおり「わん100」「わん300」「わん500」「わん1000」「わん2000」「わん5000」「わん10000」の7パターンが用意されています。
この支援プランの差というのは、ひと言で表すならば「PRO版ライセンスを含むか否か」です。
わん500以上のプランでPRO版のライセンスキーを入手できるため、PRO版を使いたいだけならば、わん500に加入すればいいということになります。
では、わん1000以上のプランはなぜ存在しているのか。
それは単純に、わんコメを開発しているアスティさんが負担しているサーバーやドメインなどの維持費、開発にかかる費用(翻訳代など)をより多く支援し、役立ててもらうためです。
今後、プランごとにもっと違うリターンが発表される可能性(専用テンプレートなど)はありますが、現状は支援プランの差としては、わんコメのPRO版ライセンスキーが入手できるかどうかの差しかありません。
もちろんPRO版を必要としていなくとも支援したいという気持ちで、わん100やわん300を選択いただき、心ばかりの支援をするのも一つの応援方法ではありますね。
わんバサダーになる
わんバサダーは、特定の期間中に募集されている「わんコメの宣伝大使」のような立場の方です。
わんコメに関する開発や発言をしていたり、配信で使っている実績があったりなど、一定の条件があります。
しかし、条件を満たしてわんバサダーに応募しても、必ず選ばれるとは限りません。
常に募集しているわけではないため、わんコメ作者であるアスティさんの定例配信を確認するとわかりやすいでしょう。
わんコメの定例配信では、新機能の発表や新しいバージョンの解説、わんコメと連携させたツールを使った面白い表現などが確認できるため、わんコメを使っているならば見ておいて損はありません。
スポンサーになる
わんコメのスポンサーに関しては、正直選抜基準が不明です。
おそらくの話にはなってしまいますが、ある程度大きな配信者のところへアスティさん自身が赴き、別のコメント表示のツールをお使いならばわんコメの使用を打診するといったことをしているのではないでしょうか。
スポンサーとして選んでいただけたのであれば、PRO版のライセンスキーも手に入れることができますが、わんバサダーに選んでいただくよりもはるかに狭き門と思われます。
【6月13日まで限定】PRO版ライセンスが1年分もらえるチャンス【終了】
6月13日までの限定キャンペーンとして、わんコメ公式アカウントより発表されているとおり、抽選で5名にPRO版の年間ライセンスがプレゼントされるキャンペーンが実施中です。
【キャンペーンのお知らせ】📢
このアカウントをフォローして #わんコメはいいぞ のハッシュタグでいい思うところを教えてください✨抽選で5名様にPRO版の年間ライセンスをプレゼント❗️
ぜひご参加ください🐾#わんコメ #わんコメはいいぞ pic.twitter.com/Y6730z6Rut— わんコメ – OneComme (@one_comme) May 31, 2022
参加は簡単。
ツイッターでわんコメ公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#わんコメはいいぞ」をつけて、わんコメのいいところをツイートするだけ。
現状競争率はまだ高くないようですので、フォロー&リツイートキャンペーンなどによく参加されているような方ならば、当選確率は格段に高いように思われます。
もちろん、この記事を書いている時点では、キャンペーン締め切りまでにまだ時間がありますので、最終的にどれほどの倍率になるのかはわかりませんけどね。
お財布が厳しくて、今すぐFANBOXで支援するのは難しいので諦めよう、と思っているそこのあなたも、実際にわんコメを使ってみてよかったと思うことをキャンペーンの規定どおりにツイートしておけば、年間ライセンスをゲットできるチャンスが巡ってきますよ。
これがダメでも次のチャンスがある!?
上記の6月13日まで限定のPRO版年間ライセンスのキャンペーンを知らずに入手し損なってしまった、キャンペーンは知っていたけれども当たらなかった。
そんな皆さまにも、まだチャンスは残されています。
というのも、このキャンペーン当選発表が行われた配信でも述べられていたのですが、わんコメ開発者のアスティさんのチャンネルが収益化基準を満たした際に実施される予定です。
つまり必要なのは、皆さまが
- チャンネル登録すること
- 配信やアーカイブを見てくれること
ということになっています。
アスティさんのチャンネルをチャンネル登録をするのは、YouTubeを見るためにGoogleアカウントを持っていればかんたんですね。
そして配信やアーカイブですが、毎週火曜日にわんコメの定例配信、木曜日に雑談配信が予定されています。
特に、わんコメの定例配信は、わんコメのアップデートに関することや、関連ツールとの連携解説、現在正式公開されているバージョンで修正されたバグについてなどわかりやすく解説されるため、わんコメユーザーならば一見の価値ありです。
それだけではなく、オトクな情報が発信されることもありますので、リアルタイムで見ることができなくとも、アーカイブを見ることで、より便利に、そしてキャンペーンなどが行われるときにより有利に参加が可能となりますよ。
FANBOXで月500円以上の支援をしてより快適なPRO版を手に入れよう
YouTubeで問題となってしまった誤BAN対策もできるわんコメのPRO版は、FANBOXで月500円以上の支援をすれば、すんなりと入手することができることがわかったでしょう。
ある程度の同時視聴者数(リスナー)を抱え、コメントの流れも比較的速い配信を行っているのであれば、PRO版に切り替えたほうが圧倒的に快適な配信が可能となります。
キャンペーンを待ってもいいですが、次回開催日は未定(収益化基準達成をしたらという目標は立っていますが)のため、すぐにPRO版の機能を使いたいとなると、たまたまキャンペーン期間中でないと厳しいものがあります。
そのため、ある程度の同時視聴者数を抱え、PRO版に興味を持たれているのであれば、わんコメ定例配信やDiscordサーバーで情報を仕入れつつ、FANBOXから支援をしてPRO版のライセンスキーを手に入れるのが一番の近道です。
特に、コメント表示のスムーズさはコメントが多いほどきれいに見える機能となっていますので、ぜひFANBOXからの支援を検討してみてください。
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