PA-API v5に移行しないとどうなる?AmazonアソシエイトをPA-API v4からPA-API v5に対応させる方法

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先日、Amazonアソシエイトから、新しいバージョンのPA-API v52019年10月31日までに移行するよう、求められました。

2020年3月9日に変更されました。

多くのサイトが、今まで使われていたPA-API v4で運用されていますが、新しいPA-API v5に移行しないとどうなってしまうのでしょう。

また、PA-API v5に対応させるにはどうしたらいいのか、解説します。

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PA-APIとは

PA-APIとは、簡単に言ってしまうと「Amazonアソシエイトの商品リンクを使いカスタマイズした表示をさせることができる」機能のことです。

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このように、Amazonから商品の情報を引用できるものを、PA-APIと呼びます。

ただしPA-APIは、記事に商品を貼り付け表示させるためのリンク生成だけでなく、プラグインで商品検索をするために利用されることもあり、場合によっては裏で知らぬ間にAPIコール数と呼ばれる最大呼び出し数に達してしまうこともあるものです。

PA-API v5に移行しないとどうなる?

PA-API v5に移行しないと、2020年3月9日をもって、PA-APIを使った商品表示やプラグインでの検索ができなくなってしまいます

このサイトでも使っているWordPressのテーマ、Cocoonではすでに対応なされていますが、PA-API v5非対応のテーマやプラグインを使い続けると、2020年3月10日からはPA-API v4が無効となり、商品の表示やプラグインからの検索ができなくなってしまうということです。

更新前の英語版情報だと2019年11月1日から無効、日本語版情報だと2019年12月1日から無効
ただし、キャッシュ機能にてPA-APIのリンクを保持しているのであれば、キャッシュが切れるまで表示は維持されます。
ですが、売上があっても、PA-API経由(またAmazonアソシエイトの売上)と判断されなくなる可能性があるでしょう。

そのため、Amazonアソシエイトを使っているサイトは、2020年3月9日までには、すべての商品リンクをPA-API v4からPA-API v5に対応させる必要があるのです。

もしいま使っているテーマやプラグインが、PA-API v5に対応する見込みがないのであれば、別のテーマやプラグインに乗り換えるチャンスとなるでしょう。

PA-APIで呼び出すのではなく、単純に「ショートリンク」や「商品リンク」などだけが生成できればいい場合には、PA-API v5移行の必要性はまったくありません。

アソシエイトツールバーから作成できる、このような形式のリンクもPA-API不要で作成できます。

代わりに、PA-APIの売上とならないため、PA-APIを使ったツールをすぐに使えない可能性が出てしまうでしょう。


WordPressユーザーに人気のCocoonは早くもPA-API v5に対応!

無料のテーマとしてWordPressユーザーに人気のCocoonは、バージョン1.9.7にてPA-API v5に正式対応しました。

Cocoonユーザーであれば、テーマのアップデートさえすれば、ほとんど気にすることなく、自動的にPA-API v4からPA-API v5に移行します。

ショートコードは貼り替えの必要がありません。チェックポイントとして、テキストリンクを利用している場合には、テキストリンクの貼り替えが必要となります。

ただし注意点として、AWS認証キー(AWSアクセスキー、AWSシークレットキー)で登録している場合には、PA-API v5では利用できないため、アソシエイト・セントラルから新規に認証キー(アクセスキー、シークレットアクセスキー)を取得し、CocoonのAPI設定をし直さねばなりません。

よくわからない方は、長期間同じものを使うのはセキュリティ的にもよろしくないため、アソシエイト・セントラルから新規に認証キーを発行してもいいでしょう。

CocoonをPA-API v5対応させる際の注意点

CocoonをPA-API v5に対応させると、今までためていたキャッシュを使わなくなるため、新規にAPIをコールすることになります。

CocoonにはAmazon APIのキャッシュ機能がついていますので、よほどギリギリで使っていなければ大きな影響はないでしょうが、アクセス状況によってはAPIコールが集中し、一時的に「商品リンクの取得エラー」に陥る可能性があるでしょう。

エラー状況を取得できるよう、Cocoonの機能からAPIタブを開き、「商品リンク切れ情報をメールで送信する」にチェックが入っていると便利です。

2019年9月19日現在、ダウンロードできる最新のCocoon 1.9.7.2(厳密には修正されたのは1.9.7.1)では修正されていましたが、ver 1.9.7を使っていると一部のリンクにおいてPHPエラーが発生します。
PHP Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in ~~~ /cocoon-master/lib/shortcodes-amazon.php on line 745

今から公式サイトのダウンロードページより落とす際には大丈夫のはずですが、Cocoon 1.9.6.5~1.9.7をご利用の場合には、アップデート推奨です。

テキストリンク生成時にはCocoon新機能の利用を要検討!

Cocoonの1.9.8正式版からは、ショートコードでテキストリンクが生成できるようになると、Cocoonテーマ開発者のわいひら氏が明言されています。

2019年9月20日に公開され、すでにショートコードでのテキストリンク生成に対応した1.9.8以降がダウンロードできるようになっています。

便利な機能なのですが、デメリットがないわけでもありません。

テキストリンクをCocoonで取得させるデメリット

テキストリンクをCocoonのショートコードで取得させると、商品リンクとして画像やタイトルなど取得させていない別商品を利用する際に、APIをコールすることになります。

たとえば、次のような感じ。

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テキストリンクにまでCocoonのショートコードを使ってしまうと、仮にこのように2つの商品を紹介をした場合にAPIを2回コールすることになってしまいます。

ですが、テキストリンクを一度だけ商品リンクとして表示させ、間違いないようPA-API v5のリンクを取得し、自分でテキストリンクを生成したのならば、以後キャッシュが切れてもAPIは1回コールするだけで済みます。

Cocoonのショートコードを使うと、ムダにAPIをコールすることになってしまうため、「商品リンクの取得エラー」が発生する要因にもなるわけです。

テキストリンクをCocoonで取得させるメリット

APIコール数にデメリットを抱えてはいますが、Cocoonのショートコードからテキストリンクを生成するメリットもあります。

  • 間違えなくPA-APIのリンクが生成できる
  • text_onlyオプションで簡単にショートコードから切り替えが可能
  • 商品リンク切れ情報をメールで送信するのチェックボックスONに対応

これらがあるため、

[amazon asin="B07CH6FQJ7" kw="Echo Input (エコーインプット) - お手持ちのスピーカーがAlexa端末に" title="Echo Input" text_only=1]

となれば、自動的にEcho Inputのリンクが生成されるだけでなく、Echo Inputのリンク切れや商品リンクの取得エラーが起きたら、メール通知をオンにしておくことも可能になるわけです。

APIを消費する代わりに、便利に使えることは間違いないでしょう。

Cocoon 1.9.8以降にすれば、ショートコードからPA-API v5対応のテキストリンクが生成可能になるわけですからね。

認証キーを再取得すれば2020年3月以降も平気?

認証キー(アクセスキー、シークレットアクセスキー)を2020年3月9日までに再取得し、いま使っているテーマやプラグインに適用させればいい、というのは誤りです。

PA-API v4とPA-API v5はまったく異なるシステムであり、いま使っているテーマやプラグインがPA-API v5に未対応であれば、認証キーを再取得しても無意味になってしまいます。

必ず、CocoonのようなPA-API v5対応済みのテーマやプラグインのように、PA-API v5に対応したものを2020年3月9日までに準備して、運用する必要があります。

もちろん、先にも述べたとおり、AWS認証キーの場合には「PA-API v5に非対応なので、アソシエイト・セントラルで取得し直してね!」ということです。

2020年3月10日以降もAmazonアソシエイトを使い続けたいのであれば、必ず『PA-API v5に対応したテーマやプラグイン』を用意し、PA-API v5に対応している認証キーで商品データを受け取らなければなりません。

そのテストとして、PA-API v5 Scratchpadが用意されています。

正常に動作しない認証キーの場合には、新規に認証キーを作成する必要があるかもしれません。


PA-API v5非対応のテーマやプラグインからはどうやって商品リンクを作る?

PA-API v5非対応のテーマやプラグインで商品リンクを作っている場合には、テーマやプラグインがPA-API v5に対応するのを待つ必要があります。

商品リンクはこのようなものですね。

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PA-API v4で生成されたこのようなリンクは、さんざん警告してきたとおり、キャッシュを除いて2020年3月10日から使えなくなってしまいます

また、キャッシュを用いていても、v5への移行を促されていますので、v4のリンクから売上があっても、計上されない恐れがあります。

PA-API v5対応のテーマやプラグインはごくわずか

CocoonはPA-API v5に対応済みですが、PA-API v5に対応しているテーマやプラグインは、ごくわずかです。

WordPressのAmazonや楽天など、商品リンク生成に活躍するプラグインとして人気のある「Rinker」や「AmazonJS」も、2019年9月19日現在、PA-API v5には非対応です。

「Rinker」や「AmazonJS」は、日本でもとくに利用者が多いため、対応に向かうと予想されます。
「もしもアフィリエイトのかんたんリンク」は、基本楽天からデータを取得しているため、ほぼ影響はありません。また、Amazonの商品のみ使う場合にも備え、こちらも対応に向かうと予想されます。ですが、PA-APIを使うことができないと、Cocoonの機能ではAmazonの商品情報を取得することはできません。
「Rinker」は、ver 1.5.5でPA-API v5に対応しました。
「AmazonJS」は、バージョン0.10でPA-API v5に対応しました。

PA-API v4からPA-API v5に対応させる方法

PA-API v5に非対応のテーマやプラグインを利用しているが、今すぐPA-API v4からPA-API v5に対応させたいという場合には、対応したテーマやプラグインへの移行や更新が必要となります。

慣れているテーマやプラグインの作者に対応してもらえるのが一番ですが、どのテーマやプラグインにも言えることとして、すべての要望が通るとは限りません

手っ取り早いのは、すでにPA-API v5に対応済みのCocoonに、WordPressのテーマを変えてしまうことでしょうか。

テーマを変えると、今まで行ってきたカスタマイズが消えてしまうため、同等の環境になるよう「テスト環境を構築してチェックしてから」Cocoonに本番環境を変更するのをおすすめします。

テーマ独自のウィジェットを利用していると、それらも消えてしまうため、設定だけでなく表示全体のチェックを行うことが大切です。

また、もしもアフィリエイトのかんたんリンクならば、WordPress環境以外でも利用ができ、PA-API v5対応されると予想されるので、この際もしもアフィリエイトに移行してしまうのも手でしょう。

デメリットとしては、すでにAmazonアソシエイトに通過しているにも関わらず、もしもアフィリエイトへ移行するのですから、自分で持っているAmazonアソシエイトのPA-API経由での売上がなくなります。

すると売上が完全になくなった30日後には、以前使っていたテーマやプラグインがPA-API v5に対応し、もしもアフィリエイトから戻そうとしても、PA-API制限にかかってしまうという点です。

Cocoon以外でPA-API v5のテキストリンクはどうやって生成する?

Cocoonならば簡単にPA-API v5に対応したテキストリンクにも対応してくるわけです。

が、Cocoonユーザー以外はどうしたらいいのか、というところが問題になってきます。

ですが心配ご無用。簡単にPA-API v5に対応したテキストリンクを生成することができるのです。

簡単! PA-API v5のテキストリンク対応方法

前提条件としてPA-API v4でリンクを作れている(PA-APIでの売上がある)かつAWS認証キーではないことが安全にリンクを作れることとして挙げられますが、Amazonの商品ページを公式サイト上で開き、次のように青文字にした[?]以降の文字列を追加します。

Amazon.co.jp
?tag=トラッキングID&linkCode=ogi&th=1&psc=1
トラッキングIDは、PA-API v4の頃に使っていたものでも、新規に作ったものでも構いません。
Echo Dot (エコードット)第3世代 - スマートスピーカー時計付き with Alexa、サンドストーン
Amazon
Echo Dotに話しかけてAmazon Music Unlimitedに登録すると、月額380円で6,500万曲以上が聴き放題。

つまり、上に表示させた第3世代のEcho Dotをテキストリンクにしたい場合は、このサイトだと
https://www.amazon.co.jp/dp/B0792PG3S9?tag=nvl-game.tokyo-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1
のようになるわけです。

もちろん、Echo Dot 第3世代のように、しっかりとテキストリンクにすることも可能になっています。

これならば、たとえプラグインで作ったAmazonのリンクがPA-API v4止まりでも、テキストリンクをPA-API v5へ簡単に置き換えられるため、損失を最小限に留めることができるでしょう。

当然ですが、テーマやプラグインがPA-API v5に対応しないと、キャッシュが働いてもいずれ画像や価格などの情報は取得エラーになってしまいます。
2020年3月9日までに、PA-API v5へ移行準備を完了させておきましょう。

現在抱えている不具合?

Amazonにも問い合わせ回答待ち、Cocoonのフォーラムでも絶賛相談中なのですが、CocoonをPA-API v5対応にさせてからAmazonアソシエイトのリンクタイプレポートに異常が発生

2019年9月18日現在、リンクタイプに「-」という項目が出てきてしまい、「PA-API」の項目のクリックはゼロになってしまっています。

PA-API v5 リンクタイプの「-」表記

単に弱小サイトで売上がないだけで、「-」はPA-API v5という意味なのか、設定がおかしいのか……

2019年9月19日追記ここから

リンクタイプに「-」表記が出てくるのは、ここでも使わせていただいているCocoonの無料テーマを開発されている、わいひら氏も同じようでした。

現在のリンクタイプ「-」は「PA-API v5」として別カウントなのではないかと思われる現象ですが、Amazonからの回答がまだ来ていないため、よくわからない点でもあります。

2019年9月19日追記ここまで

2019年9月20日追記ここから

リンクタイプに「-」表記が出ていても、問題なく売上になっている方もいるようです。

「-」表記=PA-API v5のこと、とは思われますが、Amazonからの正式回答を得られたり、リンクタイプレポートが正常な表示をしてもらえたりしないと、内部的に『本当にPA-API v5動作なのか』はわかりません。

Amazonへ連絡した回答が得られるか、リンクタイプレポートが修正されないと、中身は不透明でしょう。

2019年9月20日追記ここまで

2019年9月22日追記ここから

ついに、私ジャム君が運営するサイトでも、「-」表記の売上が確認できました。
(弱小サイトなだけだったか…という悲しさ)

Amazonからの回答は未だに届いていませんが、ほかの方の意見や検証を基にしても、「-」表記はPA-API v5のものであると推測されます。

ただし実際にPA-APIの売上と計算され、APIコールの制限に引っかからないとも限りません。

そのため、リンクタイプレポートが正常な表示になるのを待つか、PA-API v5が動作することを確認したらPA-API v4でギリギリまで売上を伸ばしておくのが懸命かもしれません。

2019年9月22日追記ここまで

2019年9月25日追記ここから

リンクタイプに「-」表記が出ている件に関してAmazonに問い合わせを行っておりましたが、ようやく返信がありました。

内容開示の是非を問い合わせているため、詳細をすぐに開示はできませんが、状況の把握はしてもらえたようです。

2019年9月25日追記ここまで

2019年9月26日追記ここから

Amazonから早い返信をもらえましたが、期待に応えるような返答ではなかったため、覚え書きを。

PA-API v5に対応させて「-」のリンクタイプが出てしまっているのならば、のんびり待っていれば大丈夫なはず!
Amazon Music HDで音楽でも楽しみつつ、待ってみましょう。

2019年9月26日追記ここまで

2019年12月18日追記ここから

現在は、PA-API v5対応の項目が空白の期間を経てProduct Advertising API GenNext」と表記されています。

GenNextということで、PA-API v5(新規格)のことを指していることが確認できると思われます。

2019年12月18日追記ここまで

この項目は進展があり次第、更新したいと思います。

Amazonアソシエイトを使うならPA-API v5へ早めの対応が肝心

Amazonアソシエイトを使っていくのであれば、PA-API v4からPA-API v5へ早めの移行対応が重要になってきます。

とくに商品数が多い方は、貼り替えの手間も多くなりますので、早め早めの対応が肝心!

日本語表記と英語の表記で11月30日までに対応しなければならないのか、10月31日までに対応しなければならないのか、1か月も異なっているため、対応は早いに越したことはありません。

期限は延長され2020年3月9日までに移行することになりました。

WordPressユーザーならば、すでにPA-API v5に対応しているCocoonは、使わなければもったいないレベルの進化をバージョンを重ねるごとにしている気がします。

へたな有料テーマを使うよりサポートや更新も早いですし、利便性の高い機能が備わっているのに、格安サーバーでも推奨環境さえ満たしていればたいてい動くみたいです。

このサイトはエックスサーバーで運営していますが、問題なく動作していますしね。

ロリポップ!での動作報告もあるので、AmazonアソシエイトをPA-API v5対応にさせたいのならば、真っ先に選択したい無料テーマですね。

ギリギリの対応になると、正常動作の確認が取れなくなってしまう場合もあるので、PA-API v5へは早めに対応するのがキーポイントですよ!

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